先般、何とはなしに見たインターネット(北大文学部OBホームヘ゜ーシ゛)でその流れが解かったので、ご存知の方も在るとは思うが受け売りする。
この行為は昭和末期(「昭和」もこういう言い方がされるようになったのか。)に始まったらしい。リーダーが都ぞ弥生(M45)斉唱の前に、「嗚呼茫々の」(S11)の「序」である「楡陵謳春賦」(読みかたわからん)だけを前口上として節をつけて唱えるようになった。両寮歌は年代も離れまったく無関係であるが、某レコードが発売した寮歌集の歌い方が始まりであるらしい。「嗚呼茫々の」作詞者は激怒しているそうだが、最早これを正調歌唱法と信じる同窓生が多く、前口上付きが定着してしまったようである。
然れども、我ら42期生は昭和末期より一世代前に卒業したのであるから、「嗚呼茫々の」の「序」は認めるとしても、吾等が集まりにおいては、このしきたりは行わないこととしようではないか。それにしてもこの「序」は、都ぞ弥生には遠く及ばないまでも良く出来ていると思う。
吾等が三年を契る絢爛のその饗宴はげに過ぎ易し。
然れども見ずや穹北に瞬く星斗永久に曇りなく、
雲とまがふ万朶の桜花久遠に萎えざるを。
寮友よ徒らに明日の運命を嘆かんよりは楡林に篝火を焚きて、
去りては再び帰らざる若き日の感激を謳歌はん。