リレー「ていね星」(2004年 1月)


「石垣島紀行」

三島 勇一 (飛島建設)

  ...11月13日から16日まで夫婦で石垣島及び西表島に旅行し、15日からは井上夫妻も合流して2家族での石垣島巡りとなった。 石垣空港は滑走路が短いため着陸時に急ブレーキをかける。島民は、島の発展のために付加価値の高い農産物が輸送できる長い滑走路 の飛行場を望んでいるが、島外の環境保護派の人々が強固に反対しているらしい。
.......西表島の人は「ヤマネコの命も人の命も大切」という標語に象徴されるように、素朴でゆっくり暮らしている印象がある。浅い水深の リーフに立つと、足元に魚が群れていて夢のようだったが、調子に乗って深い海に出ると怖いサメが待っているらしい。マングローブ林 をカヌーで遡行した時には鳥の声も聞こえず、全くの静寂を味わうことが出来た。
.......翌日、石垣島で井上夫妻と合流し、底地ビーチでグラスボートからサンゴ礁や熱帯魚のような魚を見物したが、時折日光が差し込む度に 急に海中が鮮やかになるのには驚いた。島の北端、平久保崎から見渡す海の色は、淡い水色からコバルト色、緑、青と多彩に変化している。 足の丈夫な三人は岬の頂上まで登り、女性陣はタイタニックを気取っている。 帰り道にサビチ洞という鍾乳洞に寄る。やたらに沢山の壷が置いてあり、油壷のコーナー、泡盛壷のコーナー、骨壷のコーナー等があり、 不思議と変ではなく調和が取れている。
.......ホテルに戻り泡盛とさば缶等を持ってビーチに座り込み飲み始める。井上が言う。「ここは磯のにおいがしないだろう。プランクトンが 少ないからなんだ。」「そうか。それで旨い魚がいないんだな。」等と言っている内に買い物から帰ったご夫人達も揃い、にぎやかな談笑 の中に夕闇がようやく迫ろうとしていた。

                     

  ..........石垣島の風景とスナップ(井上、三島ご夫妻).....


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